活動報告

香川県/豊島の歴史を胸に、持続可能な社会へ

2026.02.23
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民主主義の政治は社会的立場が弱い側に立つべきなのだと思います。

瀬戸内海に浮かぶ香川県の豊島(てしま)。
ここで、「戦後最大の産業廃棄物不法投棄事件」が起きました。
豊島自治連合会の石井とおる土庄町議に処分場跡地、「豊島のこころ資料館」をご案内頂き貴重なお話を伺いました。

91万tを超える産業廃棄物と向き合い、「封じ込め」ではなく“撤去と溶融処理”という最も困難な道を選んだ住民の皆様の歩みは、日本の環境政策の転換点でした。ダイオキシンや重金属、PCBに汚染された現実に対し、科学的検証と公開の議論を積み重ね、次世代にツケを回さない選択を貫かれました。それは、生命と生活と未来を守るための、命懸けの権力との闘争でもありました。

当初、信頼のおけない産業廃棄物処分場に反対する住民の方々は、今では信じられませんが「事業者いじめ」「住民エゴ」とまで非難されました。しかし振り返れば、それは未来世代へツケを残さない覚悟でした。

無理解と孤立の中でも、団結し声を上げ続けた勇気が、制度を動かし、資源循環という解決へと導きました。その姿にこそ真の郷土愛があり、その歩みを記録に残し、永く語り継ぐことは、私たち政治の責務と思いました。

私は参議院環境委員会委員として、そして公明党環境部会長として、この歴史を胸に刻みます。
エビデンスと地域住民との対話に基づく制度設計こそが、持続可能な社会への道です。廃棄物行政の透明性強化、排出者責任の徹底、資源循環の高度化、そして地域住民の参加を制度的に保障する仕組みづくりに全力で取り組みます。

豊島の歴史は、未来への警鐘であり、また希望でもあります。そして日本における貴重な人権闘争であり、全ての人が知るべき、語り継ぐべき歴史だと思います。

少数者は多数者や体制側からの非難に晒された時、常にその逆境の中で自らの正義を自腹で証明しなくてはなりません。差別や偏見も然りです。決して容易な事ではありません。
だからこそ、民主主義の政治は社会的立場が弱い側に立つべきだと思います。

お昼には、豊島の古民家を再生したお店で瀬戸内芸術祭の作品でもある「島キッチン」で地元食材を利用したランチを頂きました。

海外からの観光客も多く賑わっており、棚田プロジェクトや豊島美術館などの瀬戸内の自然と雰囲気を満喫できる島でした。