活動報告
山口県/「がんと仕事の両立」市民公開講座
本日は山口県・岩国医療センターで「がんと仕事の両立 ― 尊厳をもって働くために」をテーマに市民公開講座が開催されました。
臨床研究部長の久山 彰一先生の座長で、がん看護専門看護師 上田佳奈さん、山口産業保健総合支援センター 戎本 潤 副所長 、関西医科大学 呼吸器腫瘍内科学講座 准教授 池田 慧先生の講師に迎えました。
私はディスカッションを担当させて頂きました。
がん医療は進歩し、5年生存率は向上。一方で、就労世代の新規罹患のがん患者は年間約25万人にのぼります。
「治る病気」から「長く付き合う病気」へ―いま求められているのは、治療と仕事を両立できる社会の仕組みです。
がん患者さんの障害年金受給には課題が多く、進行がんや就労中でも条件を満たせば受給可能な場合がありますが、様々な要因で受給のハードルは高いです。
現行制度では、抗がん剤副作用など“見えにくい障害”が十分に救済されていない課題もあります。
海外では企業や社会で「合理的配慮」を法的に義務化し、医療と就労支援を一体で運用。
日本も2026年度から企業側の両立支援が努力義務化され、診療報酬も相談支援加算の大幅引き上げなど前進している部分もあります。
私からは長期療養者を雇用する企業への税制支援や認証制度の強化など、制度設計の深化も提案しました。
患者さんが尊厳を保ちながら働ける社会は、すべての人にとって安心できる社会です。
医療現場や就労支援の現場で、患者さんやご家族を支えている皆様と話が出来、新たに決意をする場ともなりました。
講演後は新幹線・広電を経て、環境に配慮した高速船SeaMAXで広島港から松山観光港へ。揺れも少なく快適でした。
移動手段もまた、持続可能性を意識する時代。医療も社会も、未来志向でアップデートしていきます。


