活動報告
東京都/高次脳機能障害支援法、現場から見える課題
2026.03.13
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田園調布中央病院に渡邉修先生を訪ね、現場の声を聞かせて頂くと共に、4月1日施行の高次脳機能障害者支援法について意見交換を致しました。
高次脳機能障害は脳卒中や脳外傷などによる脳の損傷で生じ、記憶障害や注意障害、性格変化など外見からは分かりにくい症状が多い障害です。しかし急性期の救命治療や回復期リハビリの過程で十分な説明や診断が行われず、地域の支援につながらないケースが少なくありません。
この障害を診断し生活、就労支援や障害年金申請につなげられる医師の不足が大きな課題です。専門医の育成や医療従事者の研修体制の強化、意識障害を伴う経過がある場合の退院時の認知機能評価の必須化など、「見逃し」を防ぐ取り組み、医療と地域支援をつなぐ仕組みづくりの必要性について議論しました。
また、就労支援や家族支援、地域の支援拠点の機能強化など、医療だけでなく福祉・行政が連携した支援体制の整備も重要です。外見から分かりにくい障害であるがゆえに、社会的理解を広げる取り組みも欠かせません。
高次脳機能障害の当事者は実際には数十万人規模とも言われています。今回成立した支援法を「絵に描いた餅」にしないためにも、政策と臨床現場を繋げる役割を果たして行きたいと思います!!

